新人 DB エンジニアkumaのデータベース攻略譚 (1)

こんにちは!

日中の照り付ける太陽に、早くも夏の到来を予感させる
今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

最近は一段と眩しい朝日を浴びながらの出社になりますが、
会社に着けば一転快適なオフィス内で、データベースと触れ
合う事いよいよ10ヶ月目に突入した新人 DB エンジニア
の隈元 (kuma) です。

お客様から多岐に渡って寄せられるデータベース関連の
お問い合わせを日々担当させていただきながら、すっかり
Oracle 色に染まりつつありながら、まだまだ覚える事は
山ほどあり、飽くなき Oracle の深さを実感しております。

とても手応えのある職です、DB エンジニア^^

さて今回は、最近隈元が実施した、RAC 環境構築の一部に
ついてご報告させていただきます。

RAC とは。

Oracle9i Database より提供されている Oracle Database
のオプションです。RAC は、あらゆる種類のアプリケー
ションを変更することなく、クラスタ化された一連のサー
バー上での実行を可能にし、高い可用性とスケーラビリティ
を提供します。 (Oracle 社公開資料より)

つまり・・

フロントエンドシステムに影響を与える事なくスムーズに
導入する事が可能で、障害に強くさらに大規模なシステム
の DB として稼働できるというとても強力な DB 機能の
ひとつです。

RAC を取り扱うお客様は多く、RAC に関するお問い合わせ
をいただく事も多々。
これはじっくりと勉強が必須の項目。

今回お話させていただくのは、現時点で Oracle Database
の最新バージョンである 12c において、RAC の基盤を担う
Grid Infrastructure (GI) のサイレントインストールを
やってみました体験談です^^

1. レスポンスファイル作成

サイレントと言うからには、インストール開始後ノータッチ
でインストールが完了するために、インストール中に必要
となる設定をあらかじめファイルにまとめて用意しておく
必要があります。

GI のインストールメディア内にあるレスポンスファイル
のサンプルをコピーして編集する方法もありますが、もっと
手軽に、一旦 GUI でインストールの一連の作業を実施し、
その記録をレスポンスファイルとして出力する機能がある
ので、今回はこれを。
# いきなりレスポンスファイルを直接編集するのは、難易度
# 的にハードルが・・

OUI のウィザードに従ってポチポチっと設定をひととおり
入力し、レスポンスファイル作成ボタンをクリックするだけ
で、さくっとレスポンスファイルが出来上がりました。(お~)

2. runInstaller 実行

作成したレスポンスファイルを引数に指定し、コマンド
ラインから runInstaller コマンドを実行。

待つこと 30 分ほど。

インストール、完了!

3. 構成スクリプト実行

インストール後の初期構成に必要な oraInstroot.sh 及び
root.sh スクリプトを、root 権限で実行。

ほどなくスクリプト終了。

4. 初回起動確認

GI インストール後に crsctl コマンドでさっそく crs を
起動しステータスを確認してみました。

各ローカルリソース及びクラスタリソースが ONLINE に!

GI のインストールが無事に完了したようです。
めでたしめでたし^^

以上、サイレントインストール体験でした。(なんてお手軽!)

こうして一連の作業をドキュメントにして見てみると、
なんてことはない簡単な作業に見えますが、実際は完了に
たどり着くまでにうまく進まず詰まったり、度々出てくる
エラーの対処をしたり、ああでもないこうでもないと色々な
試行錯誤がありました。

実際に実機を触るとなると、書籍やドキュメントからだけ
では学べないよりリアルな「現場の力」が端々で要求されます。

こうして直接触れながら、ひとつずつ自身の経験を積み重ねて
いくことが大事なんだな、とつくづく思いました。

これからも沢山 Oracle に触れていこう!
目指せ熟練 DB エンジニア!

ではでは、また♪